鹿児島生まれ、鹿児島育ちの私がアロマテラピーを学んでいくうちに改めて気づいたことがあります。
「実は鹿児島って、アロマのポテンシャル高くない?!」って
子供のころから慣れ親しんできた食べ物、看護師時代に病室で出会ったあの薬——
実は全部、アロマテラピーで学ぶ精油の成分と深い関係があったんです。
今日は「鹿児島ってアロマがすごいな!」と気づいたきっかけをご紹介します😊
けせん団子
まず最初にご紹介するのが「けせん団子」です。
鹿児島では定番の郷土菓子で、小豆団子をニッケ(シナモン)の葉で挟んで蒸したもちっとした素朴な和菓子です。

食べると甘い小豆にニッケの爽やかな香りが広がってこれが子供のころから大好きでした。
そしてこのニッケ(肉桂)の葉——
これ、アロマテラピーではシナモン・カッシア精油とほぼ同じ植物なんです。
NARDのアロマテラピーでも学ぶ精油です。
このシナモン・カッシアの成分には発酵抑制作用があることが知られています。
つまり、けせんの葉で団子を包んだのは香りが移っておいしいから、だけじゃなかったんです。
夏の暑さでも傷みにくくする——
先人たちはそれを経験の中で知っていたんですね。
アロマを学んで初めて「だからけせんの葉なんだ!すごい!」と腑に落ちた瞬間でした。
さねん団子
次にご紹介するのが「さねん団子」
月桃(げっとう)の葉で団子を包んで蒸した郷土菓子で、鹿児島では「さねん」と呼ばれています。
中身はヨモギ団子やサツマイモと黒糖のからいも団子など地域によって違うようですが、私はヨモギのさねん団子一択です笑😊
見かけるとついつい買ってしまいます!

実はこの月桃——
アロマテラピーでも精油としても知られている植物なんです。
そして私が子供のころ自宅の庭に月桃が植わっていて、母がその葉をバランとしてお弁当の仕切りや彩りにきれいにカットして入れてくれていました。
あの頃は「いい香りの葉っぱだな」くらいにしか思っていなかったけれど——
アロマを学んで「あの葉っぱが月桃だったんだ!」と初めて気づいたんです。
そして月桃の葉には高い抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に含まれているだけでなく、抗菌・防カビ・防虫作用があるとされる1,8-シネオールやα-ピネンなどの精油成分も含まれています。
お弁当のバランとして使う理由も香りがいいからだけではなくこういった成分の働きが関係していたのか~と妙に納得してしまいました。
白紅(しろべに)
今度は鹿児島の郷土の薬
看護師として働いていた頃、
患者さんのベッドに必ずと言っていいほど
1本は転がっていた、
茶色いプラスチックのボトル。
それが「白紅(しろべに)」です。

入院中の高齢女性の患者さんたちがこのボトルを「べに」と呼び、あの頃は入院グッズの一つとして当たり前のように存在していました。
部屋を訪室すると、
「ちょうど、いいところに来やった。こいを塗ってくんやん」
(ちょうどいいところに来たね、これを塗ってちょうだいの意)
「もう、肩やら、腰やらあちこち痛か」と茶色をボトルを指さされました。
まだ若いころ。このボトルの存在を知らなかったため、「これ、何ですか?」と塗る前に確認すると、決まって「万能薬!」という答えが返ってきていました笑
白紅は鹿児島の丸一製薬さんが明治創業から100年以上作り続けているれっきとした医薬品です。
あれからずいぶん経って、アロマを学んで何の気なしに成分を見てみたら——
強力常盤白紅には
- チモール(タイム・チモール精油の主成分)
- サリチル酸メチル(ウィンターグリーン精油の主成分)
- L-メントール(ペパーミント精油の主成分)
が含まれているじゃないですか!!
「万能薬の理由。。。。これだったんだ!」と一人で大笑いしていました笑
患者さんたちが「万能薬」と呼んでいた理由が時を超え、ようやくわかった瞬間でした。
⭐かつて、患者さんに万能薬と教えてもらった「白紅(しろべに)」の公式サイトはこちら
→丸一製薬株式会社
焼酎と「だれやめ」とリナロール
鹿児島といえば、焼酎!
鹿児島では晩酌のことを「だれやめ(だいやめ)」と言います。
「だれ(疲れ)」を「やめ(止める)」という意味の鹿児島弁で、
さつま揚げをおつまみに芋焼酎で1日の疲れをリセットする——
そんな文化が根付いています。
実はこの芋焼酎にもアロマテラピーでおなじみの成分が含まれているんです。
それが「リナロール」
ラベンダーやベルガモットなどの精油にも含まれるフローラルな香りの成分で、サツマイモに含まれる成分が発酵・蒸留の工程で変換されて生成されるんだそうです。
芋焼酎が「芋臭い」だけじゃなく華やかでフルーティーな香りを持つのはこのリナロールのおかげなんですね。
ちなみに「DAIYAME(だいやめ)」という名の焼酎もあるくらいです。
この「DAIYAME」という焼酎は、ライチのような華やかな香りが特徴で
「焼酎は苦手」という女性にも「これはおいしい!」と喜んでもらえることが多いんです。


それもそのはず——
リナロールをはじめとしたフローラルな香り成分が豊富に含まれているからなんですね。
リナロールは、「鎮静」などの作用が期待されます。
鹿児島の「だれやめ」が1日の疲れを癒す時間になっているのはもしかしたら芋焼酎に含まれる
リナロールの香りも一役買っているのかもしれません。
※あくまでも個人の推論です。
⭐DAIYAMEの濱田酒造さんのDAIYAMEの公式ページはこちら
→だいやめ~DAIYAME~
鹿児島に息づく精油の歴史—芳樟とゼラニウム
最後にご紹介するのは鹿児島とアロマの歴史的なつながりです。
実は鹿児島の指宿市に古くから精油を蒸留していた歴史ある場所があるんです。
その名も「開門山麓香料園」
現在も、芳樟(ホウショウ)という、クスノキ科の木の葉の精油を蒸留しているところです。

NARD JAPANのカリキュラムに登場する、「ホーウッド」という精油があります。
芳樟(ホウショウ)は、その精油に含まれる成分が似ているため、香りもちょっぴり似ている感じはしますが、微妙に、成分の比率が違ったり、微細な分子に違いがあるせいかやっぱり別物、という感じです。
気候や土壌・風土、蒸留の仕方で、香りの成分は変わるのは当たり前なんでしょうけれど。
芳樟(ホウショウ)は、ホーウッドより何となく芳醇で、深みがあって、やさしい香りに感じます。
精油も販売しているので気概があれば手に取っていただきたいですね。
この香料園は、かつてはローズ石鹸の原料香料として大量のローズ・ゼラニウムを蒸留していたと聞いています。
なぜゼラニウムが「ローズの石鹸?」と思われるかもしれませんが。
そのあたり、アロマテラピーの精油に詳しい方は理由をお判りだと思います。
アロマテラピーの精油の産地というとフランスやブルガリアなどをイメージする方が多いかもしれませんが実は鹿児島の地にもそんな歴史がある場所があったんですね。
現在も、時々植物の蒸留のためのイベントをしていらっしゃるので、機会があったら参加してみるのもいいかもしれないです。
こちらは芳樟のほかにティートゥリーの木などもあって、とても素敵な場所ですからまた改めて、深掘りした記事を書きたいなと思っています。
⭐開門山麓香料園さんの公式HPはこちら
→開門山麓香料園


まとめ
アロマテラピーを学んで気づいたのは——
実は小さいころから私の中にアロマが息づいていたということでした。
精油だけがアロマじゃない――
あなたの身近な食べ物や昔から使われてきた薬の中にもアロマの成分が息づいているかもしれません。
ぜひ、あなたの地元の「香りのある暮らし」を探してみてくださいね😊
鹿児島、なかなかやるじゃん(^^♪
植物の香り成分を知って、日常生活に活かす使い方にご興味はありませんか?
ご興味ある方はこちらものぞいてみてくださいね。
