毎年、季節の変わり目や疲れがたまると喉が腫れ、発熱してダウン
幼少期から弱点だった「喉と鼻のトラブル」
扁桃腺をこじらせると、喉や気管支まで影響することがあります。
私の場合がまさにそうでした。
特に35歳を過ぎたころから、年に数回、耳鼻科へ通うのが、
「当たり前」のようになっていました。
そんな私が、アロマテラピーを日常のケアに取り入れてから
まったく耳鼻科に行かなくなって、もう5年ほどになります。
精油を選ぶとき、「なぜこの精油が効くのか」を
化学的に理解した上で使えるようになったからです。
今回は、私が選んだ精油とその理由を化学的な視点からお話しします。
毎年ダウンしていた、私の弱点
実は、扁桃腺が弱いのは幼い頃からでした。
小学校低学年の頃までは扁桃腺を腫らすことがたびたびありました。
ところが不思議なことに、中学生になるころには落ち着いてきて
20代〜35歳くらいまでは比較的元気に過ごせていたんです。
「もう大丈夫かな」そう思っていました。
ところが35歳を過ぎたころから、また扁桃腺トラブルが復活してきました。
看護師という仕事柄、夜勤が続いたりストレスが溜まったりすると
決まって喉から体調が崩れていきました。
ドクターは、何も言わずにうなずきながら
肩をポンポン叩かれるほどの耳鼻科の常連に(笑)
処方された抗生物質を飲めば、今度はお腹をこわす。
踏んだり蹴ったりとはまさにこのことです。
40代に入ってからは「動けない」レベルになることも増えました。
仕事を休むたびに感じる申し訳なさと罪悪感。
そんな繰り返しの日々でした。
アロマテラピーとの出会い
実はアロマテラピー自体との出会いは20代前半のことでした。
当時はイギリス式アロマテラピー。
「精油の香りは癒し」程度の認識で、
いい香りを楽しみ日々のストレスを和らげる、元気をもらう、そんな使い方でした。
最初に好きになったのはベルガモット。
今思えば、あの頃から精油との縁は始まっていたのかもしれません。
ユーカリの香りとの再会
それから20年以上が経った45歳頃。
看護師として心身ともにきつい時期に再びアロマへの熱が戻ってきます。
スピリチュアルなワークをする仲間から
「フランス式アロマテラピー」という言葉を聞いたのがきっかけでした。
「フランス式アロマテラピー」という言葉を聞いて、
何かひらめきのようなものを感じて、すぐに情報を探し始めましたが
鹿児島ではそれを学べる場所をなかなか見つけられませんでした。
それがひょんなきっかけで、知人を介してフランス式アロマを
教えてくれる講師と出会うことができたのです。
かねては石橋をたたいて渡る性格の私が、
もう迷わず、体験レッスンもまだ途中というのに速攻で習うことを決めたのです。(笑)
そうして、アドバイザーレッスンの中で再会した香り、
それがユーカリ精油に含まれる「1,8-シネオール」でした。
幼い頃、扁桃腺を腫らして寝込むたびに、
母が胸に塗ってくれていたヴィックス・ヴェポラップ。
あの清涼感のある香りの正体が、ユーカリの1,8-シネオールそのものだったんです。
「あの香りか!」
子どもの頃から体が知っていた成分と大人になって化学的に再会した瞬間でした。
1,8-シネオールとは何か
ここで、ユーカリの1,8-シネオールとは何か?について少し解説します。
1,8-シネオールは精油成分の一つで、
「酸化物類」というグループに属する芳香成分です。
酸化物類の主な作用として
- 去痰(痰を出しやすくする)
- 抗カタル(粘膜の炎症を和らげる)
- 抗ウイルス
- 免疫調整
- 抗菌
などの作用が期待できると言われています。
酸化物類といえば、呼吸器のトラブルケアに使う精油の芳香成分類の第一候補です。
さらにユーカリ・ラディアタには
α‐テルピネオールという成分も含まれています。
これはモノテルペンアルコール類に属し、
炎症を鎮めながら、回復に必要な睡眠へと誘ってくれる作用が期待できます。
風邪をひいたとき、体が自然に求めることを植物のエッセンスがサポートしてくれる。
精油は化学だ、と理解した瞬間でした。
なぜ、ユーカリ・ラディアタなのか
実は「ユーカリ」と名のつく精油は複数の種類があります。
たとえばユーカリ・レモンは1,8-シネオールを含まず、
全く異なる芳香成分を主成分とするため呼吸器系のケアには全く適していません。
またユーカリの種類の中には1,8シネオールの含有量が多すぎるものがあり注意や禁忌が発生するものがあります。
たとえば
- 皮膚刺激が強いため乳幼児には禁忌
- 妊婦・授乳中の方は希釈して使用することが望ましい
といったケースです。
その点、ユーカリ・ラディアタは1,8-シネオールを含みながらも
比較的穏やかな作用で、子どもから大人まで幅広く安心して使いやすい精油です。
「ユーカリならどれでもいい」ではないんです。
精油は種類によって成分が異なり作用も安全性も変わります。
だからこそ「学ぶ」ことが大切なんです。
私の実際の使い方
では私が実際にどう使っているかをご紹介します。
ひとつ大切なことをお伝えすると
私はユーカリ・ラディアタを単体ではほとんど使いません。
1,8-シネオールを含む精油や
- 抗菌
- 抗ウイルス
- 免疫調整
- 抗炎症
- 鎮静
- コーチゾン様作用
などが期待できる成分を含む精油をいくつか組み合わせてブレンドして使います。
用途は次の通り、いくつかバリエーションを持たせて使います。
【芳香浴】
ブレンドした精油をディフューザーで空間に広げます。
ただし24時間連続での使用はNGです。
間欠的に使うことが大切です。
「つけっぱなし」にしないことを意識してください。
【クリーム塗布】
植物油やアロマテラピー専用の無香料のクリームかジェルに
ブレンドした精油を混ぜて、胸元や背中に塗布します。
皮膚塗布は、安全を考えて、濃度を調整して作ります。
自分でブレンドして作るクリームは、
幼い頃、母がヴィックス・ヴェポラップを塗ってくれた
あの感覚に近いものを作っています。
癒されながら眠ることができるというのがとても気に入っています。
【吸入】
ブレンドしたオイルを手首に垂らして刷り込み、
両手の親指をあごの下に当て、掌で鼻を覆うようにして深呼吸します。
手首から立ち上る香りを、ゆっくりと吸い込むようなイメージです。
よく、アロマの市販本には、
コップにお湯を入れて精油を垂らして吸入する方法が紹介されていることがあります。
しかし、私はあまりおすすめしていません。
理由は2つあります。
ひとつは高温のお湯に精油を垂らすことで、精油成分が変化する可能性があること。
もうひとつは、高濃度の香りが急激に吸入されるため、
かえってむせこみの原因になることがあること。
マイルドにゆっくり吸入するなら、この通称、「三角」吸入法が一番おすすめです。
精油を使いこなしたい人に伝えたいこと
アロマテラピーは万能ではありません。
でも、正しく学んで日常のケアに取り入れることで
体質が変わる可能性があると、私自身の5年間の体験から感じています。
耳鼻科の常連だった私が
今では全く行かなくなって、嘘のように風邪もひいていません。
それは「なんとなく」ではなく
「化学的に理解した」上で使い、
カラダの声を聴きながら体調を整えるという選択をしたからだと思っています。
精油は、選び方や使い方を間違えれば、かえって健康を害するトラブルになりかねません。
そして精油選びだけでなく、自分自身のカラダの仕組みを理解することもとても大切です。
だからこそ「ちゃんと学ぶ」ことが、自分自身と家族を守ることにつながります。
あなたも香りの力を「なんとなく」ではなく「理解して使える」ようになりませんか?
最後にお伝えしたいことがあります。
私がアロマテラピーを学んでほしいのは、精油の化学的な知識だけではありません。
アロマテラピーを学ぶことを通して、自分自身のカラダの仕組みを理解してほしいのです。
なぜなら、体は常に最善を尽くしてくれているから。
発熱も、炎症も、体が自分を守ろうとしているサインです。
その体の働きを理解した上で、植物のエッセンスで上手にサポートする。
それが私の考えるアロマテラピーの使い方です。
「なんとなく」ではなく「理解して使える」ようになりたい方へ。
ミチュールでは、精油の化学からカラダの仕組みまで丁寧にお伝えしています。
気になることがあればいつでもお声がけくださいね🌿
