精油の本質、「なぜ?」を学べる、フランス式アロマテラピーを一緒に学びませんか? 

ケモタイプ精油とは?ナード・ジャパンのアロマテラピーに必要な理由

アロマ

アロマテラピーを調べていると、こんな言葉に出会うことがあります。

「ケモタイプ」

「ケモタイプ精油」

聞いたことはあるけれど、

「意味はよくわからない。自分が使っている精油とどう違うの?」

そんな方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「ケモタイプ」とは何かをわかりやすく解説するとともに、なぜNARD JAPANアロテラピーがケモタイプ精油を重要視しているのかについてもお伝えします。

また、ケモタイプ精油をどうやって生かすのかについても触れています。

アロマテラピーを「なんとなく」から「きちんと理解して」使いたい方に、ぜひ読んでいただき

い内容です。

ケモタイプとは?

ケモタイプ(Chemotype)とは日本語で「化学種」と訳されます。

精油の原料となる植物は、学名や見た目がまったく同じであっても、育った環境(土壌・気候・日照など)の違いによって、生成する精油成分の種類や構成比率が異なることがあります。

植物は、動物のように自由に動くことができず、土地の環境や気候に適応して生き延びるために、自ら作り出す成分を変化させる性質を持っています。

そのため、植物に含まれている成分を化学的に分析して、特徴的な成分の含有率で植物を分類・同定するという考え方を取り入れたのがケモタイプ精油です。

精油のラベルでは「CT」と略して表記されます。

たとえばプラナロム社のローズマリー精油を例に挙げると、成分の違いにより次のような3種類があります。

  • Rosmarinus officinalis CT CINÉOLE(シネオール)
  • Rosmarinus officinalis CT Camphre(カンファー)
  • Rosmarinus officinalis CT verbénone(ベルベノン)

学名はすべて同じ「Rosmarinus officinalis」、つまり全部ローズマリーです。

それでもCTのあとに続く成分名が違う――

同じ植物から採れた精油なのに、特徴的な成分の組成がまったく異なる、これがケモタイプです。

ローズマリーのケモタイプ精油3種

なぜケモタイプを知る必要があるのか

香りを楽しむためにアロマを使うのであれば、好きな香りを選べばそれで十分です。

でも目的があるなら話は変わります。

NARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)では、アロマテラピーを植物精油・植物油・ハーブウォーターを用いた健康管理法と定義しています。

健康管理に使うということは、精油に含まれる化学成分が作用のカギになるということです。

同じ植物名がついていても、成分の種類などが違えば期待できる作用も、使い方も、安全性への注意点も変わってきます。

成分がわからない精油では、健康管理として「なんとなく使う」ことしかできません。

目的があるにもかかわらず、選択がずれてしまうこともあります。

アロマテラピーという言葉を生んだ化学者ガットフォセ、医療の現場で精油を活用した軍医ジャン・バルネ、イギリスへと広めたマルグリット・モーリー。

この3人が礎を作ったアロマテラピーは、もともと植物の化学成分と真剣に向き合うことから始まりました。

精油の成分で分類する=ケモタイプ精油を知ることは、アロマテラピーを健康管理に活かす上で重要な出発点なのです。

📌アロマテラピーの歴史にについてはこちらの記事で解説しています。

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ケモタイプ精油の実例

ではケモタイプ精油とは、具体的なものはどんなものがあるのか、ナード・ジャパンのアロマテラピーレッスンで登場するケモタイプ精油の代表的な例をご紹介します。

ローズマリー

先ほどご紹介したローズマリーの学名は「Rosmarinus officinalis」

代表的なCT(ケモタイプ)精油は、3種あります。

作用も注意することもそれぞれ異なります。

  • ローズマリー・シネオール:シネオールを特徴的な成分とし、主に呼吸器系のケアに活用されます。
  • ローズマリー・ カンファー:カンファーを特徴的な成分とし、主に、筋肉系のケアに活用されます。
  • ローズマリー・ベルベノン:ベルベノンを特徴的な成分とし、主に肝臓や皮膚のケアに活用されます。

このように、同じローズマリーでも、目的によって選ぶべき精油名が変わります。

例えば、のどや鼻のケアに使いたい、となったら必然的に「ローズマリー・シネオール」を選択します。

比較的使いやすい精油ですが、一方で成分により注意しなければならないローズマリーも存在します。

「ローズマリー・カンファー」には、カンファーが含まれており、この成分は、神経系統の弱いお年寄りや、てんかんのある方、妊婦・授乳中の産婦に使用してはいけない、などの禁忌事項が発生します。

このように、精油の特徴的な成分を把握することで、、使ってはいけない事例や慎重に使いたいケースなどもわかる、ということになります。

アロマテラピーの喉鼻のケアについてはこちらの記事も参考にしてください。

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タイム

タイムは学名が、「Thymus vulgaris」です。

ケモタイプによる違いが特に大きい精油のひとつです。

  • タイム・ ツヤノール:ツヤノールを特徴的な成分とし、タイムの中でも比較的穏やかな「タイム」といわれています。肝機能不調のサポート、感染症に対して活用されています。
  • タイム・ チモール:チモールを特徴的な成分とし、強い抗菌作用が期待できます。チモールは、皮膚への刺激も強めのため、十分に希釈し広範囲に使用しない、などの禁忌事項があります。

このように、同じ「タイム」でも、使う場面や注意すべき点が大きく変わります。

ホーウッドとラヴィンツァラ

この2つの精油の商品名はまったく違いますが、学名で見るとどちらも「Cinnamomum camphora」になります。

Cinnamomum camphoraとはクスノキ科の樹木になります。

クスノキは、街路樹などに植えてある、身近な木として知られています。

ホーウッドやラヴィンツァラは、そのクスノキの仲間になります。

  • ホーウッド:リナロールを主要な成分としいる精油です。木部から蒸留されます。リラックスなどに活用されます。
  • ラヴィンツァラ:1,8-シネオールを主要な成分としているケモタイプで、呼吸器系のケアに活用されます。精油は、葉から蒸留されます。

ホーウッドの近縁主には、鹿児島の「芳樟」があります。

こちらもリナロールが多く含まれていますが、香り成分の組成や、割合が微妙に異なるため、嗅ぎ比べると、やっぱり全然違う、と思うのは私だけではないはずです。

同じ植物の種類、仲間、これもケモタイプの面白さのひとつです。

ラヴィンツァラは、呼吸器系のケアでよくお世話になった精油の一つです。

す~っとした清涼感を感じる香りの精油です。

📌芳樟についてはこちらの記事でも触れています。

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バジル

ナード・ジャパンのアロバイザーコースでは「バジル」として学びますが、身近で手に入る精油では、大きく2つのタイプがあります。

  • バジルCTチャビコールメチルエーテル(エストラゴール):チャビコールメチルエーテルを特徴的な主要成分とし、胃腸のケアのサポートに活用されます。ナード・ジャパンで取り扱うのはこちらのタイプです。
  • バジルCT リナロール:リナロールを特徴的な成分とし、穏やかな作用が特徴です。メーカーによって「バジル・リナロール」として区別して販売しています。

単に「バジル」と表記された精油では、どちらのタイプかわからないことがあります。

胃腸のケアを目的に選ぶ場合、チャビコールメチルエーテルの含まれている精油を選択します。

つまり、「バジル」精油であっても、成分が違えば目的からずれてしまいます。

なお、チャビコールメチルエーテル(エストラゴール)は、皮膚を荒らす成分のため、十分に希釈するか、肌の弱い方は慎重に使う必要があります。

精油名だけでは含まれている精油がどちらかわかりにくいケースがあることも知っておくとよいでしょう。

ケモタイプを知ったら、どう活かす?どこで買う?

ケモタイプのことがわかったら、次は実際の精油選びに活かしましょう。

成分を知ることは安全な使い方にも直結します。

とはいえ、どこをどう見ればいいのか?

どう選べばいいのか?などわかりにくいという部分があると思うので、次のポイントを参考にして、精油選びに取り入れてみてください。

まず目的を決める  

何はともあれ、まず精油を活用するときに決めることは「目的」を決めることです。

香りを楽しむことが目的なら、ただ、好きな香りで選ぶ、で全くOKです。

手持ちの精油を楽しみましょう。

ケモタイプ、精油成分等がどうだ~とかをそこまで気にする必要はありません。

一方、自分のケアなどに使いたいなどの目的がある場合は成分を確認することが大切になります。

「なんとなくローズマリー」を選ぶ、ではなく、「何のためにローズマリーを使うのか」を先に決める、これが出発点です。

自分が持っている精油の分析表で成分をチェックする

目的が決まったら、次は成分を確認します。

自分が持っている精油の分析表を確認します。

成分分析表を初めて見ると化学物質名がずらっと並んでいて戸惑うかもしれませんが、最初は難しく考えなくて大丈夫です。

まずは、多く含まれている成分は何か?を見てみましょう。

精油成分を確認したら、どんな成分なのかを調べてみるのもよいでしょう。

その精油に「目的」に関係する特徴的な成分が入っているかどうかを確認していきます。

たとえば、呼吸器系のケアをしたい時、ローズマリーなら、「シネオール」が含まれているかどうか、といった見方です。

ただし、含有量だけがすべてではないこともあるので、あくまで目安として見てください。

精油の成分分析表

メーカーによっては精油名を見るだけでわかることもある

ケモタイプを精油名として表記しているメーカもあります。

その点では、プラナロム/ケンソー商品は、明確に精油名でケモタイプがわかりやすいです。

「ローズマリー・ベルベノン」、「ローズマリー・シネオール」など、精油名に成分名が入っているからです。

ただ、プラナロム精油であればいいということではないので誤解をしないようにしてください。

ミチュールでは、プラナロムの正規輸入代理店である健草医学舎(Kenso)の製品をおススメしています。

健草医学舎(Kenso)は、輸入してきた各精油を日本国内で、ロットごとに成分分析・農薬検査を実施した上で販売しているので、品質面で安心と考えるからです。

商品名でケモタイプがわかりやすい、品質管理もクリアしている精油は手に取りやすいと言えます。

ケモタイプ精油を選ぶ上でとても使いやすいブランドです。

とは言え、自分の目で確かめて、安心できる精油を見つけるのもアロマテラピーの楽しいことのひとつです。

気に入ったメーカーを探して、上手に使い分けてみてください。

その時、企業理念なども参考になるので確認してみるのもよいでしょう。

プラナロム/ケンソー以外の場合は成分分析表を確認する

プラナロム/ケンソー以外の精油を選ぶ場合、成分分析表を公開・提供しているメーカーであれば同じように手がかりを得られます。

なお、海外通販サイトから直接購入する場合は、健草医学舎のような品質確認のプロセスを経ていない可能性があります。

価格が安い理由のひとつがここにあります。

同じプラナロムの精油でも、購入先によって品質管理の内容が異なる点は知っておきたいところです。

精油は「雑貨」です。

どのブランドの精油を選ぶにしても、こうした品質管理が行われているかどうかを確認する習慣が、アロマテラピーを安全に、有効に使う上での大切な一歩になります。

結局、ケモタイプ精油はどこで手に入れられる?

おすすめは、アロマテラピー専門ショップです。

直接コンタクトがとれる場合は、アロマテラピーの目的をお伝えするとよいでしょう。

精油を購入する前に、その精油の成分分析結果があることを確認してみてください。

自分の目で確認できるかどうか?はとても大切なポイントになります。

当スクールでも、精油のご相談は受けることは可能です。

ケモタイプ精油に関するよくある質問

ケモタイプ精油に関するよくある質問をまとめました。

ケモタイプは、ほかの精油と何が変わるの?

ケモタイプは、同じ植物であっても、精油全体の成分の種類、割合が異なります。

そのため、香りと作用が大きく変わります。

成分が違う=香りが違う=作用も変わると覚えておくとよいでしょう。

精油の香りはその成分が集まってできたものです。

成分の種類や組み合わせが違えば、香りが変わるのは当然ということです。

そして・ナード・ジャパンアロマテラピーでは、その成分がセラピーのカギになると考えます。

これがケモタイプを知る意味です。

ケモタイプ精油はどこで手に入れられるの?

プラナロムのケモタイプ精油は、国内正規輸入代理店である健草医学舎またはその正規取扱店から購入できます。

ロットごとの成分分析・農薬検査を経た品質管理された精油を手に入れるには、正規のルートから購入することをおすすめします。

自分で見つけるのが困難と感じたら、お近くのアロマテラピー専門ショップでご相談して下さい。

当校、アロマスクール&サロン ミチュールでもお気軽にご相談ください。

目的に合ったケモタイプはどうやって選べばいいの?

まず使う目的を明確にすること、そして成分分析表で特徴的な成分を確認することが基本です。

ただ、成分と作用の関係を正しく理解するには体系的に学ぶことが近道です。

NARD JAPANアロマテラピーのレッスンでは、ケモタイプを含む精油の成分を基礎から学ぶことができます。

まとめ

ケモタイプ(化学種)精油とは、同じ種類の植物でも産地・環境によって特徴的な成分やその組成が異なるものを指します。

ケモタイプ精油は、見た目で判別は出来ず、成分分析をすることによって分類されます。

代表的な精油の例を挙げると

  • ローズマリー
  • タイム
  • ホーウッド&ラヴィンツァラ
  • バジル

など、多くの精油にケモタイプが存在することがお判りいただけたのではないでしょうか。

また、これから先も、ケモタイプ精油は新たに登場する可能性が十分にあります。

アロマテラピーでは、香りを楽しむだけでなく、精油を健康管理に役立てる使い方があります。

その時に、重要なポイントとなるのが精油の成分を化学的に分析分類した精油を使用する、という点です。

ナード・ジャパンアロマテラピーではこの点を重要視しています。

香りを楽しむなら好きな精油を選べばOKですが、健康管理に役立てたいという目的があるなら、ケモタイプ精油の存在をを知らないと選択がずれることになります。

また、成分分析された精油は、使用上の注意点や禁忌事項(使ってはいけないケース)など、アロマテラピーを安全に行う上での重要な手がかかりがわかります。

そのため、ケモタイプ精油の存在を知り、理解することは精油の安全性意識することになり、本物のアロマテラピーへの第一歩となります。


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