「精油」と「アロマオイル」――
どちらもよく耳にする言葉で、同じような意味にとらえられがちな言葉です。
しかし、実際は「アロマオイル」は、アロマテラピーで使う精油とは、まったく中身が別物を指していることがあります。
中には、人のからだやセラピーに使えないものも含まれることがあり、区別しておく必要があります。
混同される原因として、見た目がとてもよく似ていて、区別がつきにくく、「精油とアロマオイルとは同じものだ」と勘違いしやすい点が挙げられます。
この記事では、
- そもそも、アロマテラピーで使う精油とは何なのか?
- 精油とアロマオイルの違いは何なのか?
- 購入するときどこを見て買うとよいのかのチェックポイントと注意点
について、アロマテラピーを安全に楽しむために知っておきたい基本的な考え方、使い分けについてわかりやすく解説します。
アロマテラピーとは
まず、二つの言葉を区別して理解するために、アロマテラピーとは何か?をおさらいしておきたいと思います。
アロマテラピーとは、香りのする植物から抽出した芳香成分を使って、人の心と身体のケアに役立てる自然療法のことです。
アロマテラピーで使用するのは「精油(エッセンシャルオイル)」です。
香りを楽しむための商品全般を指す言葉ではありません。
「いい香りのものを使うこと」と「アロマテラピー」は、似ているようで実は同じではないのです。
この違いを知っておくことが、精油とアロマオイルを見分ける第一歩になります。
🌟アロマテラピーとは?についての解説と使い方の注意点を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

精油(エッセンシャルオイル)とは
精油とは、植物の花・葉・果皮・樹脂などから抽出した、100%天然の芳香成分のこの2つはとです。
水蒸気蒸留法や圧搾法といった方法で、植物を原材料として抽出されます。
「精油」は時に、「エッセンシャルオイル」と呼ばれることもあり、この2つは呼び方が違うだけで同じものを指しています。
つまり、アロマテラピーで使用するのは、精油(=エッセンシャルオイル)になります。
アロマオイルとは
一方、「アロマオイル」という言葉には、実は統一された定義がありません。
商品によって中身はさまざまで、アロマ(=香り)+オイル(=油)の意味で、香りのオイル全般を指していることがほとんどです。
よって、精油とは全く異なり、
- 人工香料のブレンド製品
- 精油(エッセンシャルオイル)を複数種、ブレンドした製品
- 天然成分と合成香料をブレンドした製品
- 精油(エッセンシャルオイル)を植物油などで希釈した化粧用オイル・・・など
パッケージに「アロマオイル」と書かれていても、中身は商品ごとに異なります。
なかには化粧品として体に塗布するために販売されているものもあれば、体につけることができない、香りを楽しむための「芳香雑貨」として売られているものもあります。
そのため、「アロマオイル」という言葉だけでは、その中身がどんなものかを判断することが難しいことがあります。
なぜ「精油」と「アロマオイル」は混同されやすいのか?
ここまで読んでいただくと、「精油(エッセンシャルオイル)」と「アロマオイル」がまったく違う概念だということがお判りいただけたのではないでしょうか。
それでも多くの方が混同してしまうのには、いくつかの理由があります。
茶色あるいは、青色の瓶に入っていて、見た目が似ている
精油(エッセンシャルオイル)もアロマオイルも、茶色などの色のついた小瓶で売られていることが多く、見た目はほぼ同じように見えます。
ラベルをよく見て、その違いを見分けることはできますが、アロマテラピーに詳しくない方にとって、区別がしにくいものです。
商品名がついていても、それが天然の精油を指しているのか、天然精油をブレンドしたものなのか?、人工香料で香り付けされた製品を指しているのかは、パッケージだけでは分かりません。
SNSやインターネット上でも言葉が混在している
発信者によって言葉の使い方が統一されていないため、どちらの情報で書いているのかわかりにくい、区別がつかない場合があります。
私の肌感覚では、一般的には、「アロマ」と言っていることが多く、「精油」や「エッセンシャルオイル」などの言葉を区別して使っている人は、これらを異なるものとして意識して使っているように感じます。
イメージを表す商品名だけでは、中身が判断できない
「豊かさ」や「森の香り」などのように、イメージを表す名前がついた商品であることも、見分けがつかなくなる要因の一つです。
精油(エッセンシャルオイル)をブレンドしたものなのか、香料をブレンドしたものなのか、商品名だけでは判断がつかないことがほとんどです。
実際にご相談を受けたケースで、「これは精油をブレンドしたものですか?」とお聞きしても、「よくわからないです」と答えられるケースもありました。
アロマ製品を選ぶときにチェックすべきポイント
では、実際にアロマ製品を選ぶときは、どこを見ればよいのでしょうか。
以下のポイントをチェックする習慣をつけると、迷わず選べるようになります。
まず、使用する目的は何か?
使用する目的、用途によって精油や、化粧品、芳香オイル(ルーム用)など選択が変わります。
アロマテラピーを行いたい場合は、「精油」または「エッセンシャルオイル」を選びます。
製品に、「精油」または「エッセンシャルオイル(Essential oil)」などの表示が書かれているか確認しましょう。


「化粧品」などの表示があるか?
アロマテラピーではないけれど、よい香りのするオイルなど体に塗布するものであれば、「化粧品」と書いているものを選びましょう。
人の体に塗る専用に作られた商品には必ず「化粧品」と書いています。
また、化粧品と書いていなくても「ボディ用」「ハンド」「レッグ」などの表記があり、かつ、原材料を書いているものであれば、体に塗布しても問題ありません。
「化粧品」と表記のないものは、体に塗布したりすることは避けましょう。

身近なお店と専門ショップの違いを知っておく
無印良品さんのように、訪れやすいお店にも100%天然の精油が販売されています。
私自身も、香りを楽しむために購入したことがあります。
無印良品さんの香りの製品の中には、精油と、ブレンドオイル、ルーム用ディフューザーなど、様々な香りの製品があります。
どう使えるものか、よく表示を見て購入し、使用するようにしましょう。
一方で、アロマテラピーを取り入れたい方や、アロマクラフトを楽しみたい方には、アロマテラピー専門ショップの精油を使うことをおすすめしています。
その理由は、品質だけでなく、学名や抽出部位、植物についての情報を確認しながら選べるためです。
特に、製品選びに自信がない、どこを見ればいいかわからない、という方は専門ショップで確認した上での購入をおススメします。
100均や雑貨屋さんで手に入る「アロマオイル」は?
100均や、雑貨屋さんにある小瓶に入った「アロマ」製品は、ほぼ、アロマテラピーには適さない、人工香料であることがほとんどです。
精油は、大量の植物からわずかな量しか抽出できないものがほとんどです。
そのため、100円という安価な価格で販売することは現実的ではありません。
場合によってはオイルではなく、アルコールで希釈した香料のこともあります。
値段で判断するのはよくありませんが、100円ぐらいの安価な精油など存在しないと思っていて間違いなく、アロマテラピー専用のグッズは買えないと思ってよいです。
まとめ
今回は、「精油」と「アロマオイル」の違いと、選ぶときにチェックするとよい点について解説しました。
この二つは、一般的に混同されていることが多いですが、似ているようで、実は違うものを指しています。
大事なポイントは、
「アロマオイル」と呼ばれるものの中には、人体に使えない「芳香製品(ルーム用)」なども含まれることがあり、注意が必要、ということです。
そのため、アロマ製品を選ぶときには、「精油」なのか、「化粧品としてのアロマオイル」なのかしっかりラベルや表示を見て、見極めることが大事です。
ラベルを見てもよくわからない、という場合は次の点を覚えておくとよいでしょう。
- 「化粧品」と書いているものは安心して体に塗布が可能。
- アロマテラピーを楽しみたい方は、専門ショップで確認の上「精油」を購入すること
そして、できうることならしっかり品質管理された精油を選ぶために、アロマテラピーの安全なやり方についても併せて学ぶことをおすすめします。
なんとなくの言葉や、商品の形だけで判断せず、表示内容を確認し、自分の目的に合ったものを選べるようになること。
それが、香りを楽しみながら、たいせつなからだのためのケアを行う第一歩だと考えています。
なんとなく楽しんでいるアロマテラピー
「こんな使い方で大丈夫かな?」と不安を感じていませんか?
精油とは?について、詳しく知りたい方はこちらの情報がお役に立つかもしれません。
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